あなたは、カサンドラ、あるいはアスペルガーという言葉に反応してネット検索されている方でしょうか?
今、そして、これまで、経験なさったこと、誰にも理解してもらえない辛さ、苦しみの原因がひょっとして【カッサンドラ、アスペルガー】にまつわるものかしら?とうすうす感じておられるのかもしれません。
そして、サイトタイトルにあるように、今の状況から即、抜け出したい!楽になりたい!と願っておられると思います。
そんなあなたにまず、自分の状況を客観視してみるために【カサンドラ症候群】についてお伝えします。
*カサンドラの症候群とは?
自閉症スペクトラム障害、【アスペルガー症候群を含む】との、情緒的交流がうまくいかない配偶者が、
発症する現象のことを【カッサンドラ情動はく奪障害】といいます。
カッサンドラ症候群は疾患ではなく現象で、自閉症スペクトグラムの伴侶を持つ人の2次障害といえます。
語源となっている「カサンドラ」は、ギリシア神話に登場するトロイの王女の名前です。
未来予知の能力がありながらその言葉を誰にも信じてもらえないという境遇を持つことから、「身近な人間関係での不条理な状況に置かれ、社会から理解をしてもらえない」ことによる状態を指す言葉として、心理療法家シャピラによって1980年代に名付けられました。
ASDやカサンドラ症候群に関する研究が多くある英国の心理療法家マクシーン・アストンによると、カサンドラ症候群には以下3つの要素があるとされています。
1. 少なくともいずれかのパートナーに、ASD特性などによる、共感性や情緒的表現の障害がある
2. パートナーとの関係において情緒的交流の乏しさを起因とした激しい対立関係、精神または身体の虐待、人間関係の満足感の低下がある
3. 精神的もしくは身体的な不調、症状(自己評価の低下、抑うつ状態、罪悪感、不安障害、不眠症、PTSD、体重の増減など)がある
さらに、先ほど出てきたカサンドラ症候群の命名者シャピラの定義では、ここに「その事実を他の人に伝えても理解をしてもらえない、信じてもらえないこと」が加わります。
自閉症スペクトグラム【アスペルガーも含む】の人と定型の人との結婚は異なる文化的背景を持つ、二人の人間関係に例えられます。
どちらの文化にも良い面がありますが言葉と行動に関しては違いがあります。
自閉症スペクトグラムの人との結婚で、パートナーが苦しむ理由は文化的ストレスと呼べる状態にいるからです。
この文化的ストレスは、自分の良く知っているコミニュケーション方法から切り離されたときに生じます。
別の方法を正しいとする新しい環境に直面した時に、アイデンティティーと自尊心が影響を受け傷つくことさえあります。
言語と行動の違いが大きい外国で暮らすとき人は普通、言語と行動の違いは覚悟している。
しかし、自閉症スペクトラムの人との結婚に際しては、文化的違いに気が付きにくい。
この認知の違いつまり文化の違いは、1つの文化として尊重され、お互いの理解への努力が必要とされるものです。
基本前提はそうなのですが、この認知の違い、特に想像することの苦手さや共感性の欠落が、相手にとってモラルハラスメントになっていることが多いので、困るのです。
自閉症スペクトラムの人の特性の理解を優先させてしまうと、配偶者がそれによって受けた心の傷とえてきた怒りを軽く見積もることになります。
発達障害を配偶者に持つ夫婦にも、異なる文化的ストレスとして、身近な人への人間関係への認知の違いがありました。
この二つの文化をお互いが【一方通行ではなく】理解する努力と、尊重することが可能なら、【別居】【離婚】などは避けて通れるでしょうが、啓蒙、教育がなされなければ自然にうまくう行くことは皆無だと思います。
この点について、関心あられる方のご意見など、伺いつつ良い解決策を探っていけたらよいな?と思っています。
カサンドラ症候群ってどんな症状が出るの?
症状としては、ストレスによる体重の増減や頭痛といった身体的なものや、抑鬱状態や無気力になる精神的なものがあります。
*心に出る場合、一番多いのが「気分障害」とか「抑うつ状態」、そして感情が無くなってしまう「情動はく奪」といわれる状態です。
あと自己の消失という「自分が何者なのか」っていうそういうものを見失ってしまう、ただ物のような存在になってしまうとか。
*体に出る場合、心を反映して体の方にもストレスがたまっていきますので、無気力と睡眠障害も多いですね。
寝付けない、眠りが非常に浅いとか。病気になる人も多いです。
ホルモン異常とか、抵抗力が落ちるとか、高血圧とか。あと意外に多いのが「がん」です。
カサンドラの会とかに行くと、「乳がんになりました」「子宮がんになりました」「今闘病中です」っていう人が「こんなにいるの?」っていうぐらい。
つまり、「カサンドラ症候群」はそれぐらい辛い状態だということだと思います。
ほかの症状が出ることもあるので、体調に異変を感じたら、カサンドラ症候群というものがあるのだ、ということを頭の片隅に入れておいてみると良いでしょう。
アスペルガー症候群の人が配偶者であったりパートナーであったりする方は、こういった症状がないか確認してみてください。
次の見出しでセルフチェックをお試しください。
*カサンドラ症候群のセルフチェック
こんなことで悩んでいたら
* 疲れ果て精神は崩壊の手前
* 夫について周りの人に相談しても、【男の人ってそんなもの】で片ずけられてしまう。
* 配偶者の常識が【ふつう】で、自分が【異常】だという風に思わされている。
* 離れたい、離婚したいと思うけれど、自分には経済力がないからこのままで仕方がない
* 不安、恐怖感、無気力感で、動けなくなる
* 無理難題言われて、震えてパニック障害発作を起こした
* 自尊心の低下により自信を無くし強度のうつ状態になってしまった
* 頭の中が絶望、困惑、混乱、真っ暗闇という言葉でいっぱい
* 夫に自分の気持ちが通じずに自分の存在が消されていくような気持ちになる。【自己喪失感】
* 辛い日々の記憶は酷過ぎたのか記憶がまだらだ。
* 夫とは離れて住んでいても、思い出すだけで震えが止まらなくなることがある
* 【自分で夫との結婚を決めたんだから、自己責任じゃないの?】といわれて辛い
* 自分の補助がないと何にもできない夫を一人にする自分に罪悪感を感じる
* これまでの人生を返してという思いでいっぱいになり慰謝料や、損害賠償を取りたい
* 夫への報われない支援の日々による疲弊が終わらないものと思うとぞーっとする
上記のチェックリストに当てはまう物が3つ以上あれば、カサンドラ症候群の可能性があると思います。
この記事を読み進めていただき、【原因】【治し方】を参考にされるなら、下記の望む変化を手にできますので、読み進めてみてください。
共感、支援を受けれたのちの望める変化
* 共感や励ましが得られ涙が出るほどうれしい。
* 自分で自分に ありがとう!よく耐えたねって言って自分を抱きしめられるようになった。
* 自分への自信が回復して自分の力で前進しようというエネルギーが湧いてきた
* やけどに例えるとこれまでの低温熱傷に気づき広範囲熱傷にならないように離れる決意が出来た。
* 自分らしく自立して生きていけるようにがんばろうという気持ちになった。
* 別れた後の解放感と収入の不安を天秤にかけ、離婚も視野に入れるようになった。
* 苦労した分幸せになろうと強く前向きな思いを持てるようになった。
* 地球人、宇宙人、定型、非定型等の言葉通り脳の仕組みが違うことを理解でき感情抜きで対応できるようになった。
* 頑張ってきた自分を認め、褒め、いたわって、本来の自分に戻り自分の未来を考えられる精神状態になった。
* 距離を置く必要もあることがわかって抜けられない強度のストレスを軽くできた。
* 自分軸が出来て自分を優先する考え方ができるようになった。
* なかなか周りに理解されないことを悩まず、共感を得られる仲間を得た。
* 自己肯定感が回復され、相手のことを客観的に理解でき受けと止めれるようになった。
いかがだったでしょうか?
繰り返しになりますが、上記のチェックリストに当てはまう物が3つ以上あれば、カサンドラ症候群の可能性があると思います。
この記事を読み進めていただき、【原因】【治し方】を参考にされるなら、望む変化を手にできますので、読み進めてみてください。
カサンドラ症候群の原因
原因は上記の通り、思考回路が違うといったところが大きいです。
パートナーシップをうまく築けず、自信を喪失し、身体的・精神的に症状が出てしまうことがあります。
アスペルガー症候群は、”目に見えない障害”。周囲に理解を求めようと相談しても、信じてもらえないことが多々あるかと思います。
それは、この世界が ”定型発達” の世界だから。【定型】の思考回路しか知らない人たちは、アスペルガー症候群の人の思考回路【非定型】を聞いても理解しにくいという現状があるのです。
カサンドラ症候群が起きる具体的な関係性としては、ASDのある人と親密な関係にある人に多く見られるといい、
・夫婦などのパートナー関係
・親子、兄弟
・職場同僚(上司部下)など、日常的に接する関係
の中で起きた事例が報告されています。
一般的には、ASDのある人が仕事などの緊張から解き放たれ、社会性を発揮しなくても問題のない環境である家庭内で多く見られる傾向があるとされています。
その一方で、ASDのある人とのコミュニケーションの困難さに日常的に触れる立場として、仕事のパートナーや、上司部下の間にも起こることがあります。
「パワー・ハラスメント」「モラル・ハラスメント」と称される言動によって、カサンドラ症候群のような状態が起きた事例も報告されています。
また、カサンドラ症候群になる方の性格的には、真面目、几帳面、完璧主義、忍耐強い、面倒見が良いなどの事例が多いようです。
ASDのあるパートナーが、社会性に欠けた言動をしたとしても、怒ったり放り出したりせず我慢し受け入れようとする忍耐強さがうまく機能せず、偏った関係性が固定化して、カサンドラ症候群へと進行してしまうことがあります。
具体的にどういう感じなのかを漫画家で『旦那(アキラ)さんはアスペルガー 奥(ツナ)さんはカサンドラ』の著者の野波ツナさんのエピソードをお伝えしますね。
A「ただ優しくて良い人だった。今思えば、共感というよりも、私に合わせてくれる人だった」。野波さんは結婚時のことをそう振り返る。
B「家の中に入ると、モードが切り替わって自分を解放してしまい、外にいる時のようには振る舞えなくなってしまう。私に対してはずっと”ですます調”。
どうしても変えられないと言っていて、強いこだわりだった。
また、結婚式に呼ばれ”平服で来てください”と言われた時に、意味を取り違えてセーターとGパンで行って恥をかいた。そういうことが沢山あった」。C また、小学2年の子どもの寝かしつけを頼んだが、深夜1時頃に部屋を覗くと、なぜか2人ともテレビを見ていた。
「子どもがまだ眠くないって言うから」と、TVを見せてしまっていた。D 心身共に辛くなってきたのは、2人目の子どもが生まれ、育児が大変になってきた時期だという。
「言わないと助けてくれない。こんなに大変でバタバタしているのに、というところから段々始まった」。
結婚14年目に入った頃、心身の不調を自覚するようになる。
「2年間で10キロくらい痩せて、骨が浮いてきちゃった。それでも夫は心配してくれないし、こんなに悲しいのに誰にも言えないという思いが積もっていって、孤独だった。死にたいというか消えたい。私自身の存在がなくなってしまえば良いのに、とずっと思っていた」。E「どれだけ訴えれば伝わるの?私と話したくないから黙っているの?」。漫画には、そんな悲痛な叫びも描かれている。
F 3年後、通院した夫・アキラさんのアスペルガー症候群が発覚する。
「アスペルガー症候群なんて聞いたこともなかった。子どもの頃に何か診断されたわけでもないし、普通に学校にも行っていた人なので、まさかそんなことあるわけないと。疑ってもいなかった。ある時、インターネットを見ていて、”これかもしれないよ”と話すと、夫は”僕のことが書いてある”と喜んだ。不思議に思っていた個性のことがわかったので、すっきりした。これで夫も自覚し、生活が変わるのかなと思ったが、結婚から17年も経っていたので、すぐには変わらなかった。期待してしまった分、揺り戻しで体調がさらに悪くなってしまった」。野波ツナさんの漫画【旦那さんはアスペルガー】からのエピソードより
私の知人の場合もおかしいくらい共通するエピソードがあるそうです。
A とても、穏やかで優しく見える。周りの人から羨ましく思われるくらい。共感からのやさしさではなく、われ関せずで怒ることがないだけ。
B 家族と他人に会話の距離感がない。私にや子供にはいつも敬語で、慣れ親しんでいるときの言葉遣いは皆無。
結婚式の時に、普通の会館で挙げたのですが、そこはスリッパじゃなくてならない規則だからと、ウエディングドレスに際もがスリッパにしなさいと厳しく言われた。
ギリギリ友人の助けでパンプスに履き替えられた。
C 息子が1歳の時、買い物に行くときに子供を頼んで外出したが、帰宅した時、別の部屋にいて全く見ていなかった。
D 私がいつも、「そのくらい言わなくてもわかるでしょっ」というと、【具体的に言わないあなたが悪い】と必ずいわれた。
私はツナさんと違って、ストレス時に記憶にない食べ方をして、マックス90キロまで太った。食べることで気持ちを落ち着かせようとした。
別居したとたん痩せ始めて50キロ台にすぐ戻った。
E あなたは【石】ですか?といつも私をして言わしめていた。食事だけが減っていくだけでしか、存在がわからない虚しさから、時々、「今日はどうでしたか?くらい子供に言えないの?」と切れたことも、、、。
F 子供がアスペルガーで、専門の先生の話を両親揃って聴きに行ったときに、父親として聞くのではなく、【自分もそうかもしれない】と感動したように話してきた。
自覚したらしいけど、生活は変わらず。
どうやって治すの?
カサンドラ症候群の治療法として、まずは症状として現れている抑うつ症状や不安障害について、薬物療法や認知行動療法などによるアプローチをすることが可能です。
ただ、それはあくまで対症療法です。ASDのあるパートナーとの関係性の改善や変化を目指さなければ、根本的な解決にはつながりません。まずは、夫婦で孤立しないこと、カサンドラ症候群のある人はパートナー以外の相談先を持つことが肝心です。
回復ステップは、4段階に分けられます。
第1段階は「自分のことを知る」こと。
カサンドラであることを自覚し、体調を整えましょう。
カサンドラということを知ると、みなさん「相手をどうしよう」という方向に気持ちの方にいきがちなんですが、まずその前に自分の体調の悪さを自覚し、治すことを優先してくださいね。
第2段階は「自分の心を元気にする」ということ。
体が元気になればわりと活動的にもなるので、「共感」をまず求めてください。
パートナーとは共感が無いわけですから、同じようにカサンドラで苦しんだ人や、今苦しんでる人などと繋がりを持って、共感してもらうことと共感してあげることの両方をあらためて体験しほしいと思います。
そうやって気持ちを満たした後は、自分を責めることをやめて、自己責任で終わらせないように考えを変えていきましょう。
「私が悪いからこうなったんだ」で終わらせると、気持ちは収まってるようで全然収まらないので、そうじゃないっていうところをぜひ意識してみてください。
カウンセリングや女性相談機関なども今はたくさんあるので、そういうところに頼ってみるのもおすすめです。
第3段階として「夫」です。夫の特性を知り、知識を持つことです。
「人の気持ちが分からない」とか「具体的な指示が通らない」とか「だからアスペルガーなんだわ!」ということではなく、もう少し深く知ろうとして、情報をいっぱい蓄えてください。
情報は日々更新されていくので、なるべく新しい書籍を読んでほしいし、個人的な感情に走っている情報には惑わされないようにしてほしいと思います。
「パートナーの特性を理解しましょう」と言うと、「なんでこんなに苦しんだのに、さらに夫のために夫を理解しなきゃいけないの?」と、みなさん「やってられない」と嘆くんです。
でも知ることは、理解して受け入れることと同義ではありません。まず知ること。「敵を知る」みたいな感じでもいいんです。
自分がこれからどうするかを考えるために、まず正しい知識を入れておきましょうっていうこと。
本などを読むとフラッシュバックして「私もされた、これもされた」って苦しくなることも多いことでしょう。
でも、そこはなんとか乗り越えてほしいなと思います。だからこそ、自分の心が回復して元気になってからのステップなんですね。
パートナーがどのタイプであるかとか、まあ「タイプ」というものざっくりしすぎなのですが、得意なことや苦手なことが分かるので「じゃあこうしてみよう」っていう工夫もできるようになるのではないでしょうか。
例えば、一つひとつ指示をするとか、言葉で言ってダメなら図にして説明するとか。
人の話を集中して聞く時に目を見れない人っているんですよ。
話している最中にそっぽを向かれちゃうので、「聞いてない」と思って話している方は腹がたつんだけれど、実は真剣になればなるほど横を向くっていう特性だったり。
それを知っていればイライラしなくてすむし、横から話し掛ければいいなどの対策が練れるじゃないですか。
そうやって、「パートナーの取説」みたいなものを作るのがいいなと思います。こっそりノートを作るとかスマホにメモするとか、ぜひしてみてください。
ASDのあるパートナー、カサンドラ症候群のある人どちらもつらさを抱え込んでいるので、相手を責めすぎたり自身だけが背負いすぎることのないよう、お互いの理解を進めていきましょう。
以下は、アスペルガーご本人による記述です。
アスペルガー症候群の特性のひとつとして、”通常の” コミュニケーションを取るのが難しい、という例が挙げられます。
行間を読むのが苦手で、比喩表現を額面通りに受け取ってしまうことがあります。
曖昧な表現でそれとなく伝えようとすると、誤解が生まれてしまう可能性があります。
こういったコミュニケーションで悩んでいる方は、なるべくストレートな表現をするように心がけてみてください。
私自身、比喩表現が苦手です。そして、表情から心理を察するのも苦手。
「わかるだろう」と判断するのではなく、まっすぐな言葉で伝えるようにするとコミュニケーションが取りやすくなります。
また、興味のある分野にとことんこだわったり、日常生活を極端にルーティン化したりするという特性もあります。
熱中すると文字通り朝から晩までその物事を続けてしまうことだってあります。
そして、ルーティン化した生活を乱されるとパニックになってしまうこともあります。この辺りは、きちんと話し合ってみるということがおすすめです。
ルーティン化するという特性から、熱中していることもルーティンにしてしまうのです。
何時から何時まではその物事をしっかりとしても良い、でもその後はこれをするようにしよう、といった具合です。
それがうまく回るようになれば、アスペルガー症候群の人もストレスなく日常生活を送れるようになることも多いです。
そして、ルーティンを乱されてパニックになっている場合は、相手を支えてみること。
紙にやるべきことを箇条書きにして、頭の中を整理させてみてください。
そうすると、私の場合はパニック状態が収束に向かいます。
相手のことが少しづつわかってきたら、パートナーの問題を自分の問題や自分の責任に感じないようにしてください。
夫の問題と自分の問題は別だと考えること。夫が困ってるのは夫の責任であり、私が困ってるのは私の責任だ、というふうに分ける。
そうすると楽になれるので、まずそこをしっかり頑張りましょう。
でもそれは協力しないということではありません。
頼まれればやってあげたらいいし、こちらが頼みたい時には言い方を考えてやってもらえばいいと思います。
第4、最後の段階はもう「自分改革」です。
アスペルガーの特性に合わせた生活をしてなかった頃の自分を取り戻し、新しいスタートを切りましょう。
これが本当に大変です。自分を見つめなきゃいけないので、人によってはしんどい作業になるんですね。
自分が何なのか、とか、やりたいことは何なのか、とか、これからどうしたいのかと自分を主軸に考えるということなんです。
だから「しなきゃいけないからやる」とか「言われたからこうしなきゃ」っていう枷を外して、外した時に私はどう感じるのかという原点に立ち返えることをすると、次に、親との関係がまずかったことに気付く人が非常に多く出てくるんですね。
「カサンドラ症候群」になってしまった人は、それに気付いた時から回復が始まるわけですが、回復してきたと思ってもまた落ち込む時がくるんです。順調に回復の階段を上っていくなんてことはありません。
再度落ち込んだ時に「どうしよう」とより不安になる時は「ここまできたのにまたダメになっちゃった」ってより落ち込むのですが、でも大丈夫。
そしたらもう一度、前の段階からやり直して、もう一回、階段を上ればいいだけです。ゆっくりゆっくり進めばいい。
あとは、加害者感情と被害者意識を捨てるというもの大切です。
夫婦の片方がアスペルガーの特性を持っていて、もう片方がそのことを知らず、ボタンの掛け違えじゃないけれど、そういう風にすれ違いがどんどん広がり、亀裂になってしまったっていうだけのこと。誰が悪いわけでもないんです。
そうやってパートナーを憎んだり、恨んだりしなくなった時に本当のカサンドラの回復が来るんじゃないかなと思うのです。
*ある還暦を迎えたご婦人の経験
私の知るあるご婦人の経験をここで、ご紹介させてください。
「私は今年還暦を迎え【自閉症スペクトラム障害】の夫【受動型】と息子【積極奇異型】に挟まれて
30年以上過ごしてきました。
その間、体重の増加、自己評価の低下、抑うつ、パニック症候群などを繰り返してきました。、
ついに2年ほど前、限界が訪れ、1か月ほど入院しました。
入院での経験した夫と息子のいないその空間は【パラダイス】でした。
それは自分の人生のためこの家庭、結婚生活を卒業する必要性を感じた瞬間でした。
誤解されるかもしれませんが、決して、主人や息子を愛していないわけではありません。
2人は、とても純粋なキャラを持っています。
二人にはいつも幸せになってほしいと心から願っているのです。でも、一緒にいられないのです。
ある人は【カサンドラ症候群は、うつ病などの精神疾患をはじめ、最悪離婚まで至るケースもある】
といわれていましたが私は、最悪は離婚ではない離婚は解決方法の一つで最悪は、、、、、
自殺、あるいは相手を殺す,、、コワッ あるいは生き地獄状態か だと思います。
私は結婚生活後半は生き地獄だったのかもしれません。泣きながらプチ家出を繰り返していましたから、、、
其れなら、もっと早く離婚したらよかったのに思われる方もおいでだと思います。
うちの定型の娘もそのように言います。
でも、これはもう一つ【ストックホルム症候群】的な心理状態にもあり、https://uko-destiny.com/2019/04/23/kassandra-2/
*離婚を進められても反発する
*夫や息子【自分へ加害する】をかばう
等で、私の場合入院などのきっかけがなかったらあの生き地獄のような生活を続けて
大変なことになっていたかもしれません。
私は離婚の選択をしますが、別れたいけれど離婚はむづかしいという方も大勢います。
今のところ【離れる】【離婚する】ことしか解決策が見当たらない【カッサンドラ症候群】の方が
少しでも楽になるお手伝いをしつつ私自身も、これまでの30年余りの自分と向き合い
終活【第2の青春】をよりよいものにしたいとワクワクして過ごすことができるようにはなりました。
ここまで来るにはかなりの時間がかかりましたが、、」
*カサンドラの由来
カサンドラ情動はく奪障害の名称についての由来を調べましたので、簡単にご紹介しますね。
トロイアの美しい王女であったカッサンドラ 彼女の運命が変わるのは、
その美しさゆえに神アポロンに愛されてしまったからです。
アポロンは彼女に予言の力を与えるから自分のものになるように迫り、カッサンドラも1度は受け入れて
その予言の力を手に入れるのですが、その後、心変わりをして、神アポロンを裏切って拒絶してしまいます。
拒絶されて怒ったアポロンですが、予言の力はもう与えてしまっているので、
罰としてカッサンドラの予言を誰も信じないようにしてしまいました。
そのため、後にカッサンドラは、トロイアがギリシア軍に敗れてトロイア城が陥落することを予言しましたが
誰もカッサンドラの予言を信じてはくれませんでした。
しかし、結局トロイア城は予言通りに滅びてしまいました。
このように、正真正銘の本物の予言者だったのに、誰にも信じてもらえなかった
というという悲劇的な予言者が、カサンドラだったのです。
この話は人と話すときに
*先に決めつけないように気を付けたい
*真実はすでに語られているかもしれない
という意味合いで、
A 警告者という意味に使われることと、
B 心理学的に使われる場合があります。
A 自分の都合のいいことだけ聞いていたい人、不吉な予言を無視したいという人への教訓
B アスペルガーの配偶者を持つパートナーが コミニュケーション上の苦痛を訴えても、その配偶者が
一見問題なさそうに見えるため 誰にも理解されずに一人、苦しみ悩むという意味です。
なぜか、関西弁仕様の動画ですが、、、
*まとめ
いかがでしょうか?
自閉症スペクトラム障害 【アスペルガー症候群を含む】との、情緒的交流がうまくいかない配偶者は、
@A
理由がわからないけれど苦しい本人が問題の本質さえわからない
@B
周囲は苦しんでいることを理解してくれない周囲が問題の存在さえ理解していない
という2重の苦しみの状態にあります。
ご自身がカッサンドラではないか?と少しでも頭をよぎった方、カッサンドラとはどんなもの?と思われた方、
この記事を参考にしていただき、お持ちの不安苦しさを軽くしていただけたら幸いです。